漫画:アオイホノオ

…ッ!
おもしろい!
激烈オモシロだッ!
…ハァハァ。
島本和彦は面白いぞーーーー!


で、これを読んだからではないが、俺は常々、最近思っている。
先に言っておくが、俺は冷静だ。
月の裏側のように冷たく、消音状態でエヴァンゲリオンの暴走シーンを見るぐらいに静かだぜ!


俺が思っているのは、
「なんで人生はこんなに忙しいのだ?ていうか日本人は働き蜂か!」
という疑問だ。
朝から深夜12時半までフルに働くこの生活。
しかも、それが自身の能力不足(それもあるが)ではなくて、フツーにやって終わらん物量。
やってられん!
この調子だと、後半年もしたら壊れるわ!
ていうか引きこもりになりますよ。
これが普通?
そういう業界だから?
シャラップ!
なんだ、その「そーいう業界だからさぁ、キミもさ、好きだってだけで業界目指したクチでしょ?それじゃあ文句は言えんよなぁ?」
なにを言ってやがる!
確かに一番の理由は「好きだから!スキダカラー」だし、二番目の理由は楽しそうだから、なんつー甘い考えだったよ!
ゆとりと叩きたければそういえばいいさ(事実俺は会社で時たま言われている!ウルセー!)
だけど!
だからって残業無制限、休日出勤アタリマエがまかり通るってのか?
「残業と休日出勤を拒否するヤツぁ…ラブが足りないのさ、所詮ライクなのよ」
なんつーしたり顔で蔑まれないとイケナイのか?
そりゃ俺の被害妄想だが、被害妄想でないところもある!
自分の仕事が終わって「そいじゃあ、ボクはこれで…」と帰り支度を始めると、
「オヤ、○まるくん、お帰りですか、優雅な身分ですなあ」
「仕事終わったんだ、俺のもやってくんない?」
「こんだけ早く帰るってことは、明日はがんがん頑張るってことだよネ?」
こんちくしょう!
普段から大量の仕事を浴びせかけておいて、それを終わらせても猶、仕事を与えようとするのか?
アンタらの理屈で言えば、仕事は次から次へと果てなくあるぜ、働けば働くほど次の仕事があるよ?
なんてことになっちまう!
そんな理屈が通るか!
仕事が終わったら、帰るぞ俺は!
つーかやる気なくすわ、そんなん。
だって、終わっても次の仕事が来るんだぜ?
だったら始めの仕事を無理に終わらす必要ねーじゃん。
ぎりぎりまでたらたら仕事を進めるよ、ばかめ。


ま、愚痴はいいんだ愚痴は。
最近は実力がついてきたのか、なんとかやっていけている。
なんとかやっていけているからこそ、愚痴がでるんだけどな!
頑張っても、何もかわらんぜ。
しかも、その頑張りは個人的な勉強だしな。
会社はどーこー言わないから、自宅で勉強してるわ。
結局休日でも半分仕事のこと考えて、働いている気分満載じゃ。
休日にも「宿題ですよ」なんて物言いで仕事を振ってくるし。
どこの政治家だ。
詭弁だ詭弁。
言い方変えても、中身は「仕事」だろーが。
はいはい、それじゃ給料よこしてねってところだ。


や、また愚痴が。
で、俺が考えるのは「精神消耗するほど働かないと、幸せになれないのか」って話。
クリエイターにプライベートは必要ないのだヨ。
いつでも常に創作意欲が沸いてくる。
それが創作に関わる者の使命だってのか?
あほらしい。
創作だって緩急がほしいわい。
働いて休んで働いて休んで…それを繰り返してこその人生だろ。
一つだけで良しなんて、そりゃあおめーが働く以外に人生の楽しみ方をしらんからだっての。


つまりアレだ。
俺は創作者(たいそうな身分ですなあ)でありながら、気ままにプライベートを過ごしたいわけよ。
文句はいわせねー。
人生の価値観なんて個人のモンだからな!
しかしながら、今のご時世は強いてくるわけよ。
創作者になるってことは、何かを捨てるってことだよ。
がががが、いやだイヤダっての!
人生を満ち足りたものにしたいんだよ、俺は。


…俺は今悩んでいるのだ。
ゲーム業界、確かに素晴らしい。
まあまあ会社としての体裁も整っている。
給料も生活できるくらいにはもらえている。
将来性もある程度はある。
なにより、ゲームは面白い。


だが、アニメ業界はどうだ?


俺はエヴァンゲリオンが好きだ!
好きだから、ぶっ壊したい!
もー、あれがナンバーワンの地位を保っていることが許せん!
だって、アレって愛がないじゃない?
人生は楽し、って雰囲気が無いじゃない。
まー、そういう作品だからね、見当違いの物言いは止めたほうがイイヨ。
…ううむ、確かに。
でも、エヴァンゲリオンは敵だと思わないか?
なんか、巨大な、欲望の、権力の…敵だ!
ウラヤマシイ(本音)
アニメは素晴らしいよ!
完璧だ!
ワンダフルアンドビューティフルアンドソウルフルだネ。
しかーし、労働条件はゲーム業界よりも悪そうだ!
制作進行は命を賭けて車の運転をせにゃアカンらしい。
なんでも事故って炎上することもあるとかないとか。
さらに、つぶしがきかない職業だ。
失敗したヤツは一定期間のニートを彷徨った後、そのまま自由人になるか、寄生虫になるか死ぬか生きるかどうするか、ロクなもんじゃねー。
どうすりゃいいんだ?
安定を望むヤツが立ち向かうにはあまりに強大だぜ、アニメ業界!
ああああ、軟弱だって?
わかってるっつーの!
夢を追うヤツはいろんなもんを捨てて、それ一本に絞れってことだ!
何かを手に入れるのは犠牲がツキモン?
お前に憑いてるのは貞子かなんかだ!



で、冷静な俺が思うに、だ。
俺はどういった人生を今後送りたいのだろう。
ゲームが作りたいのか。
アニメが作りたいのか。


ゲームなら「ワンダと巨像」を超えたい。
アニメなら「エヴァンゲリオン」を超えたい。


…両方を満たすもの。

小説だ!
小説なら、両方を満たせるぞ!
だめか?夢、ドリーミンなあほやろうか?
分かってるって!
あほすぎて涙がでてくる。
で、でも、自分が自分を信じないと…誰が俺を信じてくれるっていうんだ!?


小説で「ワンダと巨像」が表現できれば良し!
小説で「エヴァンゲリオン」が表現できれば良し!
違うメディアだから、表現できっこないって?
違うよ、違う!
俺が「うーん、表現できましたなあ」と思えればいいの!
誰かに認めて欲しいんじゃないの!
俺自身の問題なんだって!


ああもう!
いつになったら俺のモラトリアムが終わるんだ!
どうしてみんな、心の内を叫ばないんだ?
なんで人生はこんなに面倒くさいんだー!


一夜明けてしまえば、この吐露は霧散する可能性が高い!
ここは情熱を保存しておく必要があるな…。