最近読んだ本

最近読んだ本は……


■『虚貌』:雫井脩介
■『火の粉』:雫井脩介
■『ヨコハマ買い出し紀行』:芦奈野ひとし


テレビで『犯人に告ぐ』を放送していて、序盤を見て惹きつけられたので、
テレビを消して、小説を読むことにした。
で、いきなり『犯人に告ぐ』から読むと、完成度の点からみて過去作品は
辛かろう、ということで、過去作品から読んでみた。
(とかいいながら、デビュー作である『栄光一途』を読んでない矛盾)


『虚貌』はエンタメ寄りで、ドラマ向けの作品。
『火の粉』は陰鬱で映画向けの作品といったところでしょうか。
初見の印象では、無骨な宮部みゆきという感じ。
すなわち、人物描写が非常にうまい。
読んでいて、ストーリーとは別に人物との共感で楽しめる。
『火の粉』に至っては、人物達の怒りに共感しすぎて、始終イライラしていた。


どちらも人物描写がうまいのですが、『火の粉』の女性心理描写は格別。
というより、子供の視線が丁寧で、惚れる。
「ごべんでぇ」という我が子の誤る様子が涙を誘う。


どちらも良作。
さすが、『クローズド・ノート』の作者だけあります。
(未読ですが、泣けるという噂)


ヨコハマ買い出し紀行』は、以前からぽつぽつと友人の間で話題にあがっていて、
気になっていた作品。
……いやー、まさかSFだとは。
前情報が全くなかったため、てっきりエッセイ風漫画かと思ってました。
そうしたら、終末SFで、ものごっつう好み。
静かに終わっていく世界の様子を丁寧に描いている。(始まりであるという噂も)
これはあれですね、『愛人[AI-REN]』に近いものがあるかも?
最終兵器彼女』……はかなり違うか。
花と奥たん』がかなり近いか。
いや、『人類は衰退しました』が完全に同じ雰囲気な気がしてきた。
いやいや、『ARIA』なのか?
とにかく!
これは読まないといけない作品だわさ。
アルファさんがかわいいし。
ココネもかわいいし。
マッキが一番好きだが。


虚貌〈上〉 (幻冬舎文庫)

虚貌〈上〉 (幻冬舎文庫)

火の粉 (幻冬舎文庫)

火の粉 (幻冬舎文庫)

ヨコハマ買い出し紀行 1 (アフタヌーンKC)

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愛人 5 (ジェッツコミックス)

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